はじめに | 午前2・午後1 | 午後2テーマ | 論文 |

  1. はじめに& nbsp;

      2009年度から、新設された試験区分で、従来の「システムアナリスト」「ITアーキテクト」を合わせた内容を持つ資格で ある。企業戦略において、ITの活用は不可欠の要素となっている。企業戦略実現に向け、どのようにITを活用をすべきか、その方針や内容を具体化する重要 なスキルである。経営陣がITに疎かったり、ITには詳しいが、経営感覚に欠けていたり、企業には、経営とITの橋渡しをする機能が重要となる。ともすれ ば、現場で、おのおのIT化が進み、二重投資が発生したり、運用コストが増大したりする例は多い。全社的・経営的視点で、ITガバナンスを利かせ、ITの 費用対効果を上げ、全体最適化を進める視点をもつことが、この試験を受験するための前提条件である。運良く、私は1度の受験で合格できたが、参考になれば 幸いである。

  2. 午前2・午後1
     
      午前1は試験免除。午前2は、「システムアナリスト」の過去問の中から、システム戦略、経営戦略、企業と法務に関する部分を集中的に、電車の中で学習した (参考図書:「ポケットスタディ高度試験午前Ⅰ・Ⅱ共通」秀和システム)。
      午後1は、参考図書:「ITストラテジスト2009年度版」(翔泳社)の問題を繰り返しやった。これは、製造業や営業事務、物流、自治体、金融、病院他、 多岐に渡る業界の過去問(主に「システムアナリスト」)が掲載されており、それぞれに特有の経営環境、市場環境の中で、どのようにIT戦略を立案するのか を頭に叩き込むのに役立った。慣れてくれば、「国語の読解問題」に近いような感覚で、問題に取り組めるようになる。問題の中で、それに対応する問題文の記 述はどれか、を探し、キーワードをはずさず、簡潔にまとめる、そんなイメージで良いだろう。自分の経験や思い込みは排除し、客観的に、題意に沿うことが得 点を稼ぐ秘訣である。

  3. 午後2テーマ

      他の高度試験同様、やはり午後2の論文は、大きな関門である。本番でテーマを考えるようでは、時間の関係で合格は覚つかな い。ITストラテジストは全社的視点からの記述が求められるので、自分の会社や他の会社の例でも良いが、いくつかのテーマを想定し、シナリオを用意してお くのが良い。単にシステムを作りました、的な内容ではまず、合格できない。
      私は、自らの知識と経験から、「大企業向けSIの生産性向上」「経営管理指標の効率的分析」「競争戦略としてのIP電話サービスの提供」を想定し、シナリ オを用意した。
      3問中、1問選択する必要があるが、これで結構迷ってしまう。2時間しかないので、迷う暇はないはずだが、ぴったりくるものがないと、やはり迷う。3問 中、最も自分の選んだシナリオを活かせるものという基準で選択する。選んだら、もう引き返さず、その問題に専念・集中する。

  4. 論文

      論文を書き始まる前に、簡単な目次を作る。ア、イ、ウでそれぞれ何を書くか、キーワードを羅列する。アは、自分の関わった システムの概要、経営課題との関係、選んだテーマとの関わりを書けばよいので、あまり悩まない。一気に800字書いてしまおう。イ、ウが問題となる。「シ ステム監査」には、「システム監査基準」がある。「プロジェクトマネージャ」には、「PMBOK」がある。これらは基本的には、それに沿った記述をしてい けば良いのだが、「ITストラテジスト」には、それらに該当する拠り所がない。幸い、中小企業診断士の知識があったので、経営視点で、問題文を読むことが できた。あとは、題意に沿うこと。問題文中のキーワードも遠慮なく使おう。キーワードを羅列し、それらの関係を矢印などでつなぎ、論文の骨格を作る。この 作業が終わるまで、25分くらいかけても良い。あとは、一気に書いていく。シャーペンも重要。書きやすいものを数本用意して、並べておく、手に汗をかくの で、途中で、ペンを変えたり。すべりが良いので、シャーペンの針は「B」を用意した。合計約3000~3200字くらいの文量が必要なので、とにかく忙し い。時間との戦いである。

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