メンタルコントロール |  メンタル状態の分類 | 感情コントロール法 | 

  1. メンタルコントロール 

      メンタル面と身体面の間には相互作用が存在する。メンタル面で、不安や焦りがある場合、身体面に影響し、スポーツをやっても良い結果が出ない。逆に、身体面で、散歩やジョッギングをして身体の調子が良くなると、メンタル面に影響し、リラックスできたり、心的エネルギーが活性化されたりする。
      これらの、身体面とメンタル面の相互作用に着目し、身体面で、さまざまな動きを工夫することで、ある程度、メンタル面を意識的にコントロールすることができる。

      IPS(Ideal Perfoamance State):真っ白な瞬間、という心理状態が存在する。陸上選手が、100走で自己ベスト記録を出したり、野球選手が、好投手の難しいボールをうまく捉え、ホームランを打ったり。
      そのように自分の最高のパフォーマンスが出せたとき、不思議と緊張もせず、冷静で、競技に集中できているものである。いわゆる邪念がなく、自信がみなぎり、身体が最高のパフォーマンスを出してくれる。

      メンタルコントロールにより、IPSを意識的に作り出し、パフォーマンスを上げることができる。そのためには、メンタルをコントロールするためのいくつかの具体的な方法を知っていることが、必要である。

  2. メンタル状態の分類 

      人間、機嫌の良い時もあれば、悪い時もある。やる気が出るときもあれば、何もしたくないときもある。様々な精神状態が存在するが、ここでは、インテンシティ(感情の高さ。いわゆるテンションとほぼ同義)の高低、楽しさの高低により、感情を4分類する。

      (1)【ハイポジティブ】  インテンシティが高く、楽しい状態
         筋肉の緊張はなく、エネルギーがある。シャレンジ精神も出てくる。活気があり、協力的でもある。
         IPSに達するには、このハイポジティブの状態を必ず経由することが知られている。
      (2)【ハイネガティブ】  インテンシティが高く、楽しくない状態
         筋肉が緊張しており、エネルギーがある。怒りやフラストレーションが発生する。不安や恐れもあり、復讐心が出てきたり、混乱している状態である。
      (3)【ローポジティブ】  インテンシティが低く、楽しい状態
         筋肉の緊張はなく、エネルギーもない。リラックスしている。疲労感があり、モチベーションも高まらない。ぐったりとしていて、眠気もある。
      (4)【ローネガティブ】  インテンシティが低く、楽しくない状態
         筋肉が緊張していて、エネルギーがない。放棄し、あきらめる反応。何事にも興味がわかず、無関心。燃え尽き症候群(バーンアウト)もここに分類される。

  3. 感情コンントロール法

      いくつかの感情コントロール法を示す。ハイポジティブに持っていきエネルギーを出したり、ローポジティブに持っていってリラックスしたり。実際コントロールはある程度可能である。自分が今、どの感情状態にあるのか、コントロールして、どの状態に持っていけたのか、を記録してみると、自分の一日、一週間、一ヶ月などの感情周期を把握できる。

      (1)態度/姿勢
        「ネガティブにSTOP!」と意識して声に出す  わざと微笑を浮かべてみる
      (2)モチベーション
        ネガティブな状態が普通であることを認識 結果より過程を重視 コントロール可能な短期目標の積み重ね(コツコツやる)
      (3)視覚化
        様々なイメージバンク作り(やる気・至上・リラックス) 目を閉じ、イメージを思い浮かべる マイナスイメージは持たない
      (4)エクササイズ
        大きく肩をすくめる 空想の縄跳び 搾り出す ストレッチ 目のリラックス
      (5)ダイエット
        ブドウ糖水準・血糖値に注意 牧草食み(ゆっくりとよく噛んで食べる) 
      (6)呼吸コントロール
        複式呼吸 いろんな呼吸(ゆるやか 深い 規則正しい) 意識的なあくび”はっ!” 交互の鼻腔呼吸 
      (7)ユーモア
        微笑 冗談 リラックス クスクス ゲラゲラ
      (8)リチュアル(癖)
        いろんな癖を見つけ、その動作をする(落ち着く為の癖 エネルギーを与える為の癖 リラックスの為の癖)
      (9)問題解決と創造性
        左脳と右脳の使い分け 箸を左手で使う 疑ってみる 分解する 探求する 孤独と空想
      (10)ストレス
        ストレスは外的な出来事ではなく、自分の反応  外的な出来事に対し、どう反応するか自分で決める(参加・無反応・回避)


    メンタルタフネスの概要図。クリックで拡大表示。
    メンタルタフネス

参考文献:「ビジネスマンのためのメンタルタフネス」(ジム・レーヤー/ピーター・マクラフリン著 阪急コミュニケーションズ)
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